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歩こう会
次回の歩こう会は 2015年4月4日(土)


花まつり開催中の徳林寺から
相生山緑地の桜を観に行きます


連絡先:090-6337-1095

2013年

   6月1日ーヒメボタルが舞う相生山を歩こうー    

    

      

「歩こう会」番外編 徳 林寺花祭り協賛として −2011.4.2ー
**相生山にみる環境問 題と私たち**                      
                      

美しい自然と醜悪な道路工事

4月2日の土曜日。今日は、 相生山緑地を歩きながら、この緑地を分断する「都市計画道路弥富相生山線」を考えようという「散策」の会です。まず、季節に なるとヒメボタルが乱舞する「ホタルの谷」を通り、相 生口まで行きました。相生口はヒメボタルが沢山でるところでしたが、今 は道路工事でホタルの草むらは跡形もありません。フェンスの前には工事予定図の看板がありました。看板にはヒメボタルや鳥や タヌキの絵が描いてあります。 そう、そういう生き物が生息し、色々な植物が生えている緑地です。そんな自然を傷つけているのに、名古屋市は大真面目に「環 境に配慮した道路」だと主張し ているというのは矛盾のある話だなあと思いました。工事中の道路は醜悪に自然の中に立ちはだかっていました。醜いコンクリー トの塊です。こんなもののため に、どうして貴重な自然が破壊されなくてはいけないのかと、悔しくなってきます。しかし、季節は確実に巡ってきています。タ ンポポやスミレが咲いていま す。平凡な日本の山や里に咲く春の花です。スミレは木を伐採すると始めに生えてくる植物だと言います。あちこちにスミレが群 れています。スミレの種類に よって紫の色もさまざまです。相生山に生えるコバノミツバツツジもちらほらと咲き始めています。どこを歩いてもヒメボタルの ことが話題になります。あれ? 竹が随分切られて見晴らしが良くなっている場所があります。ここもホタルが沢山住んでいるところだけれど、大丈夫かな?相生 山のヒメボタルの餌のトクサオ カチョウジガイやキセルガイは枯葉の下の湿ったところが好きだけれどと、ちょっと心配になりました。

 

1000本以上の木を切ろうとしている工事

道路工事で1000本以上の木が切られようとしています。空が明るくなりました。風 が山を通り抜 けています。その結果、緑地の乾燥が進んでいるのではないかと思われます。歩いていると口の中が埃っぽくなるし、靴は白っぽ く埃をかぶります。春の山を歩 いたときのむっとするような匂いがありません。匂いとともに身体を包み込んでくれる山の精気、湿気が感じられません。あ、桜 が咲いています。ソメイヨシノ ではないようです。濃いピンク、薄いピンク、そして白と桜の木が3本が並んでいて、青い空と美しいコントラストです。しばら く私たちは桜を見ていました。 何とものんびりとした気持ちになりました。

 

市民のための相生山緑地

歩いていると色々な人に出会います。犬を連れた人、子ども連れ、ご夫婦の散歩、若者 のグループな ど、みんなの緑地だなあと分かります。3学区の人々だけでなく、色々なところからも大勢の人が散策のために訪れている様子。 ここは名古屋市の市民全体のた めにと計画された公園ですが、その目的を果たしているようです。こうして歩いていると相生山は良いところだなあと思います。

                        

心から楽しめない散策

けれど、やはり心から楽 しめないのは、地震・津波の災害で苦しんでいる方々のこと、先が見えない人災の原発事故のことが心の中にあるからです。相生 山の道路工事を「環境に配慮し た道づくり」だなんて、本質を隠蔽するやり方は、原子力発電を「安全だ」と言いくるめてきた国や電力会社のやり方と同じだと 私は思いました。地球に残され た時間は少ないのかも知れません。百年経ったら、ヒメボタルはどうなっているでしょう?それよりも人間の暮らしはどうなって いるのでしょうか?不安いっぱ いの中で人はどうやって生きていくのでしょうか?原発事故は子ども達に大きな負の遺産を遺してしまいました。じゃあ、相生山 の道路は?工事の自然への影響 はこれからはっきりしてくるでしょう。「環境影響評価」も行われずに着工されたのですが、騒音や空気汚染などの道路公害も出 てくることでしょう。私たちは 子ども達に豊かな環境を遺してやらなければならないと思うから、今まで10年間年、 会を続けているんだなあ、もう ひと頑張りしなくてはと改めて思いながら、1時間半、緑地を巡って歩いたのでした。(木村みよ)
ア ピ  ― ル

 今、目の前に拡がる相生山緑地は、あと3ヶ月ほどすぎるとそこの草むら、あそこの木の根 元などにまる でクリスマスの飾りのようなヒメボタルが輝きはじめます。
 また、この空のはるか高みには、オオタカがゆるりゆるりと旋廻しています。春のコバノミツバツツジの花、秋の雑木林の紅 葉、散策路に積もったコナラの落 ち葉などはここを訪れる者たちに生きる喜びを目覚めさせてくれます。

 人と共に息づいている都市に残された貴重な里山、それが相生山緑地なのです。
 しかし、緑地を分断する道路建設が始まり今そこで森の破壊が進んでいます。

 名古屋市は「環境に配慮した道づくり専門家会」や「施工ワーキング」を前面に出し、あたかも新しい方法のように宣伝してい ますが、これは道路建設を前提 にした詭弁でしかなく、里山の改変面積は市の言う1%どころか何倍も大きく削り盗られるのです。
 
 また、1日当り10,000台もの自動車が通ればさらに広い範囲で住宅地への入り込み、渋滞が予想されます。
 そこで私たちは名古屋市に対し次のことを求める。

 都市計画道路「弥富相生山線」の建設を中止し、未来を担う子供たちのために相生山緑地を保全すること。
 

                  2004年2月15日
                     相生山の自然を守る会




名古屋市 のHP (施工ワーキング・専門家会・学術検証委員会)

「環 境に配慮した道づくり」について

専 門家会について

学術検証委員会について



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