相生山のヒメボタル鑑賞会にはじめて参 加しました。当日は天候にも恵まれ、たくさんのホタルを見る事が出来ました。 夜の森に入るというもの初めての経験で、とても楽しみにしていただけに一匹目のホタルが目に飛び込んできたとき、それはとっても嬉しかったです。 森の奥に進む連れて ホタルの数も増していきました。 真っ暗な森の中にあちこちに光る明るい黄緑色の光は、人の気持ちを正直にさせる不思議な力があるように思えました。 小さな子供も大人もみんな素直に感動しているようでした。 しばらく一箇所に立ち止まってじっと見ていると、ホタルに周りをぐるっと囲まれているのに気づきます。そして、ホタルの光が一瞬ピタッとそろう瞬間がある。小さな命だけど、私達と同じひとつの命。 私達と同じ命だけど人間よりも強く生きる事への誠実さが伝わってくるような命。それを 誰が壊す権利があるのだろう。 あんなにたくさんのホタルを目にしたのは 子供の時以来です。改めて相生山の自然の豊かさに驚きました。自然とは何時間かかけて車を走らせなければ手にとれなくなっているこの時代、こんなに近くにその自然がある。それも豊かな自然が・・・・・・ その山に道路が通ると言う。いろんなたくさんの小さな命を犠牲にしてこれ以上私達人間は一体何を望んでいるのだろう。一体何を手に入れるのだろう。 古市誉子 |
わっ、光った。畑の上の辺りに、ほた るが光っている。近くに車の走る音が聞こえるのに、そこは別世界のようにほたるがただ光っている。見ている人は感嘆の声をあげつつ、ただ見ているだけ。幻想的な1シーンでした。 相生山緑地のほたる観察会に参加しました。友人の家族計7家族21人も一緒に。昨年蛍観察会に誘われたときは「本当に見えるのかな?みえても、1,2匹ちらほらじゃないかな。」と半信半疑で参加。でも、目の前を飛ぶほたるに目を奪われた日でした。もちろん、今年も参加。一緒に参加した友人たちも大満足の夜でした。 名古屋の街中でほたるを見れるという幸運は、相生山緑地の豊かな自然の与えてくれた贈り物。この自然をずっと残してほしいと思うのはわたしたち家族だけでしょうか。 宮内淑子 |
絵本の中から 「おぼえていろよおおきな木」 さのようこ著 銀河社版 細田 愛子 大きな木の側の家に住んでいるおじさんがいました。大きな木のために日が当たらないといって木を蹴飛ばし、木に群がって鳴く鳥の声がやかましいと怒り、落ちてきた毛虫に怒り、おぼえていろよ、おぼえていろよとどなります。 秋になると掃いても掃いてもきりのない木の葉をきらい。冬、木に積もった雪が落ちて頭に当たり、怒ったおじさんは、とうとう大きな木を切り倒してしまいます。 だが春になって、切ってしまった木には花も咲かず、鳥もこず、日蔭をつくってはくれず、秋になっても、木の葉も落ちず、木の実もならず、遠くからも見えず、上を見ても、あるのは空だけ。おじさんはタンポポを見て、クウー、上を見ては、スー、ついにクッ、クッ、クッ、と泣き出してしまいます。失ったものの大きさに気がついたときはおそいのです。 私の好きな絵本のひとつです。目先の便利さを追及するおろかな人間を描いて見事な絵本です。最後に大きな木の切り株から小さな、小さな、青い芽がでるところでおしまいでほっとしますが、私たちも、便利さを求めて自然破壊に手をかすおろかな人間になってはいないでしょうか。気がついたときはおそかったなどと言うことのないように、賢くならなければいけませんね。大人もたまにはこんな本を読んでみてほしいと思っています。 |